園児らの椅子の背もたれ三十に
三十の背の温み残れり
古川典子
こどもたちが帰ったあと、お掃除のためにカタン、カタンと椅子を動かしていると、
ふとその日のその子の様子を、思いう浮かべることがあります。「おはよう」とやって来た時の輝くような笑顔。一日中ぼんやりとしていて、何事にも身が入らなかった浮かない顔。とび箱6段を跳ぶことができて、誇らしげだった顔etc...。
そんな時、一脚、一脚の椅子に、まだその子の体温が残っているような気がします。
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園児らの椅子の背もたれ三十に
三十の背の温み残れり
古川典子
こどもたちが帰ったあと、お掃除のためにカタン、カタンと椅子を動かしていると、
ふとその日のその子の様子を、思いう浮かべることがあります。「おはよう」とやって来た時の輝くような笑顔。一日中ぼんやりとしていて、何事にも身が入らなかった浮かない顔。とび箱6段を跳ぶことができて、誇らしげだった顔etc...。
そんな時、一脚、一脚の椅子に、まだその子の体温が残っているような気がします。